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ジャズ・フェスティバル─ジェフ・ブルにサインをもらうの巻

第4回 新宿トラッド・ジャズ・フェスティバル

なにかといろいろとあって、気乗りのしなかった今回のジャズフェスだが、今日はどん底の土岐さんが最後なので(新しい店を開くため)、その挨拶にも行かなくちゃいけないので、とりあえず出かける。

春にあったジャズフェスはイレギュラーなもので、メインはこの秋のほう。比較すると、明らかに秋のほうが面白い。街全体に生のニューオーリンズ・ジャズが流れていて、ちょっと他のお祭りでは味わえない気分。

店の前に座って飲みながら、聞こえてくる音だけでも十分楽しめるのだが、私は去年に引き続き、ジェフ・ブルだけはちゃんと聞こうと思い、一人でハリソンバーに行き、CDにもサインしてもらった。ジェフ・ブルはプロのミュージシャンだし、やっぱりアマとは違う。メインはトランペット奏者だが、ボーカルも担当していて、トム・ウェイツばりの歌が、かなりいい雰囲気なのだ(顔からは想像しがたいが)。

フェスティバル終了後、どん底で本格的に飲む。なんたって、10年来お世話になっている土岐さんの、新宿で最後の日だから。先日この日記にも書いた、作家の宗方慶司氏らとも同席。とはいえ、昼間から飲んでいるので、早めに帰る。明日もあるから。

家に帰ったら、バーダマン先生の本が届いていた。まだニューオーリンズ・ジャズが耳に残っている時に届くとは、これはまたグッドタイミング!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ドラゴンランス(2)城砦の赤竜』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 320 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757708432 ; 2 巻 (2002/04/26)
出版社/著者からの内容紹介
剣と魔法のファンタジー第2巻。謎が謎を呼ぶ展開の中、魅力的なキャラクターたちが仲間同士の葛藤や死を賭した友情を描く。死を賭した友情を描く。
内容(「MARC」データベースより)
一行はいったん故郷ソレースに戻るが、そこはすでにレッドドラゴン群の火炎に焼き尽くされた後であった。ドラゴン群の捕虜となり、奴隷鉱山に送られる一行は…。1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。


◆Amazonから

『ふたつのアメリカ史―南部人から見た真実のアメリカ』
/ジェームス・M. バーダマン (著), James M. Vardaman (原著) ¥1680
単行本: 230 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 東京書籍 ; ISBN: 4487799414 ; 改訂版 版 (2003/10)
内容(「MARC」データベースより)
これまでのアメリカ像を根底から変える一冊。日本で初めて書かれた「アメリカ南部」から見たアメリカ全土の通史。建国から現在までの歴史を扱う。2003年7月刊の改訂版。
目次
1 “植民地アメリカ”への道
2 ふたつの国家
3 南北戦争
4 新しい南部
5 アメリカの「平等」
6 現在の南部・北部
7 南部人と北部人
【 2004/11/20/23/18/34 (Sat) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

図書館にて竜に捕まる

今日も雨だったが、土日はジャズフェスティバルだし、なかなか本を受け取りに行けなくなってしまいそうなので、重い腰を上げて、読み終えた本を返しがてら図書館まで行った。

予約していたジュンパ・ラヒリを受け取り、「ドラゴンランス」の続きがあるかどうかだけ確かめようと児童書のコーナーに行ってみたところ、なんだ、全部揃っているじゃない!じゃ、借りちゃおう!って感じで、6巻まで全部借りてきてしまった。

「ドラゴンランス」は2巻1組なので、先日借りた2冊で、とりあえずの区切りはつく。なので、ブッククラブの課題(カポーティの 『冷血』 )もあることだし、少しは自制心を働かせて、しばらく中断しよう・・・などと思っていたのに、本を見た途端、少しも迷わず全部借りてるって、どういう神経なんだろう。我ながら意志が弱くて困る。

それより何より、予約していた本は、この後も予約がつまっているんだそうな。だから延長ができない。つまり、いくら「ドラゴンランス」に走りたくても、2巻目が終わったら、何が何でもジュンパ・ラヒリを読まなくちゃという感じだ。こういう状態で読むのって嫌だなと思うんだけど、借り物だから仕方がない。でも、乗ってるところで「ドラゴンランス」を一気に行っちゃったほうが早いかもしれないとも思う。

ていうか、カポーティはいつ読むんだろう?文庫版の『冷血』は、お風呂の中で読もうなどと思っていたのだが、お風呂の中でも大判ハードカバーの「ドラゴンランス」が離せない。これで、お風呂の中では大判ハードカバーは読めないという言い訳は使えなくなった。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ドラゴンランス(1)廃都の黒竜』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 416 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757708424 ; 1 巻 (2002/04/26)
内容(「MARC」データベースより)
剣と魔法の世界クリンを舞台に、ハーフ・エルフの剣士タニス、魔術師レイストリンらの冒険者一行が、闇のドラゴン軍との戦いに巻き込まれてゆく。1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。


◆図書館貸し出し

『ドラゴンランス(3)氷壁の白竜』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 416 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757708637 ; 3 巻 (2002/05/31)
内容(「MARC」データベースより)
かつてない壮大さと感動のファンタジーの第3弾。ドラゴン、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、ユニコーンなどが総登場。おもしろさ保証付きの「剣と魔法」の世界を堪能しよう! 1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。

『ドラゴンランス(4)尖塔の青竜』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 304 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757709021 ; 4 巻 (2002/07/31)
内容(「MARC」データベースより)
かつてない壮大さと感動のファンタジーの第4弾。ますます展開もドラマチックになり、物語もひとつの大きな山場にさしかかる。ドラゴン、騎士などが争う「剣と魔法」の世界! 1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。

『ドラゴンランス(5)聖域の銀竜』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 356 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757709307 ; 5 巻 (2002/08/30)
内容(「MARC」データベースより)
かつてない壮大さと感動のファンタジーの第5弾。ドラゴン、騎士、エルフなどが争う壮大な「剣と魔法」の世界。ハラハラ、ドキドキの海外ファンタジー。1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」の改題。

『ドラゴンランス』(6)天空の金竜/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳)
単行本: 304 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757711964 ; 6 巻 (2002/10/23)
内容(「MARC」データベースより)
全世界5000万部ファンタジーの第1幕がついに完結! 連続する危機、意外な展開、驚くべき結末に、あなたは涙する。そしてはりめぐらされた伏線の数々が、今こそ明らかに! 1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。

『その名にちなんで』/ジュンパ・ラヒリ (著), 小川 高義 (翻訳)
単行本: 350 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4105900404 ; (2004/07/31)
内容(「MARC」データベースより)
「ゴーゴリ」と名づけられた少年。その名をやがて彼は恥じるようになる。進学を機に、ついに改名。生まれ変わったような日々のなか、ふいに胸を刺す痛みと哀しみ。そして訪れる突然の転機…。ふかぶかと胸に沁みる長篇。
【 2004/11/19/23/21/30 (Fri) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

ドラゴンランスシリーズ

昨日の夕方、図書館から「予約の本が入りました」との連絡が来た。あれ、なんだっけ?と忘れ去ってしまっているくらい昔に予約した、ジュンパ・ラヒリの 『その名にちなんで』 が、やっと入ってきたらしい。でも、今日は土砂降りの雨だったので外に出る気にならず、まだ取りに行っていない。

というか、「ドラゴンランス」シリーズを読み始めてしまったので、意識がそっちに行かないのだ。本は、読みたいときに手元にないと、読むタイミングを逸する。ラヒリは、上手い作家だなと思うけれど、特に好きというわけでもないし。。。

などなど考えている間に、何はともあれ Toby Litt の 『Corpsing』 を読み終えた。自己中心的でダメ男の主人公が好きになれなかったので、かなり飛ばし読みだけど、主人公の好き嫌いだけでなく、ストーリー展開も面白くなかった。これってミステリのジャンルに入るのかな?とも思った。それに、ダメ男の主人公、撃たれて当然だよ、てな感じさえする。何事もはっきりせず、ネチネチしてて、すごくやな男だった。

でも、現実にはこういう男のほうが多いわけで、あなたがはっきりすれば、何事もスムーズに運ぶのよ!と言いたくなる男ってのは、悲しいかな、山ほどいる。そういう男は、自分がそういう立場にあることさえわかっていないし、はっきりしないので、他人が迷惑しているということも認識していない場合が多い。

とにかく、最後まで読んだってことが奇跡に近いような本だったので、次に読み始めた 『ドラゴンランス(1)廃都の黒竜』 が、とても楽しい。人間とエルフのハーフである主人公のタニスや、その仲間たちのキャラも良い。たぶん、このままはまってしまうだろう。

『ダークエルフ物語』 に雰囲気が似ているが、それもそのはず、「ダークエルフ物語」のR.A.サルバトーレは、この「ドラゴンランス」同様、「アドヴァンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ(Advanced Dungeons & Dragons)」(ゲームは詳しくないのでこのあたりがどうなっているかよくわからないのだが、サルバトーレ自身も物語を書いている)に影響を受けているからだ。

とはいえ、個人的には「ダークエルフ」のほうがいいかなと思う。サルバトーレは 『スター・ウォーズエピソード2 クローンの攻撃』 を書いた作家だし、文章力は明らかに上。それに何と言っても、私はダークエルフのドリッズトのファンだから。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Corpsing』/Toby Litt (著)
ペーパーバック: 384 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ISBN: 0140285776 ; (2000/09/28)
出版社/著者からの内容紹介
新進気鋭の鬼才が描くノワールの傑作!
最初の弾丸が元恋人で女優のリリーの身体を貫通した。瀟洒なレストランでの突然の出来事だった。つづけて2発はリリーに、そして僕にも2発の弾丸が撃ち込まれた・・・。僕は奇跡的に命を取り留めたものの、昏睡状態に陥った。リリーは即死だった。意識を取り戻した僕は、リリーが妊娠していたことを知った。警察は何も説明してくれない。どうして僕らがプロの殺し屋に狙われたのか、リリーのお腹の子の父親は誰なのか。僕はどうしてもそれを知りたかった。半年後、僕は退院し、そして独自で捜査を開始した・・・。
【 2004/11/18/23/08/22 (Thu) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

総合英語(16)&第2回アメリカ南部映画祭(2)

◆総合英語(16)

今日のテキストは、「探偵小説」の成り立ちについてだった。最初の探偵小説は?とか、知っているようでも意外に知らなかったりするので、なかなか面白かった。テキストでは、さまざまな話題を取り上げているが、やはり文学関連は興味深い。のちのち参考にもなると思うので、その内容を書いておく。


サー・アーサー・コナン・ドイルが創作した、シャーロック・ホームズの話を、歴史上初の探偵小説と思っている人々がいるが、実は、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』が最初の探偵小説である。これは1841年に出版され、1887年に出版されたシャーロック・ホームズ初の物語『緋色の研究』よりもずっと早かった。

ポーの創作した探偵の名はオーギュスト・デュパン。物語の舞台はフランスである。これは、当時フランスが私立探偵のいる唯一の国だったためである。

標準的な長さの(短編でない)探偵小説が出版されたのは、1856年になってからで、ウォーターズの『ある刑事の思い出』というものであった。これは、ウォーターズという実在の警察官の実話のように書かれているが、実は全くのフィクションであり、ウィリアム・ラッセルという作家が書いたものであった。

物語そのものは探偵小説ではないが、小説に登場した最初の架空の探偵は、チャールズ・ディケンズの小説『荒涼館』のバケット警部である。

すでに他のジャンルで有名だった作家による最初の探偵小説は、ウィルキー・コリンズの『月長石』で、この小説の探偵はカフ警部補といい、当時実在した有名な探偵フォリー警視がモデルとなっている。またウィルキー・コリンズは、小説『名無し』で、本の中では重要な人物ではないものの、最初の女性探偵を創作した。


◆第2回アメリカ南部映画祭(2)

「ロング ウォーク ホーム」
The Log Walk Home (1990)
監督: リチャード・ピアース
出演: ウーピー・ゴールドバーグ, シシー・スペイセク, ドワイト・シュルツ
担当: ジェームス・バーダマン先生

バスの乗り方まで規制する人種差別に抗議して、1955年、アラバマのモンゴメリーで黒人たちによるバス・ボイコット運動が長期にわたっておこなわれた。それに基づいた作品。黒人のメイドは運動に参加し、徒歩であるばる勤務先の白人の家に通う。同情する白人の雇い主は気の毒に思って、車で送り迎えをはじめるが、しかし・・・。

<参考サイト>

アメリカ映画“南部もの”大全集
喜八ログ
allcinema「ロング・ウォーク・ホーム」

※この映画は、どちらかといえば実話に近いといえるだろうが、完全な実話ではなく、かといって全くのフィクションでもない。事実、実際にあった「バス・ボイコット事件」を元にして作られている。バーダマン先生は、こうした歴史的な映画を好んで選んでいるようだ。それも、必ず胸が熱くなるような類の映画だ。先生がこれまでに選んだ、「アミスタッド」や「グローリー」も、実際にあった話を元にしたものだし、どれも感動した。今回も例外ではなかった。

内容は、上の参考サイトを見れば詳細がわかるが、人種差別を描いた映画で(アメリカの歴史といったら、人種差別を抜きには語れないのだろう)、さらに男女差別も描かれている。差別への抗議は、人種から始まり、男女、民族、etcへと広がっていった。差別というのは理屈のない嫌悪感情だから、そもそも理不尽なのだが、こういったことが実際にもあったのだなと思うと、非常に憤りを感じるし、やるせない気持ちにもなる。

白人が黒人に「アフリカへ帰れ!」などと言うところがあるのだが、そもそもアフリカから無理やりつれて来たのは白人じゃないのか?そんなことを言うなら、白人もヨーロッパに帰ったら!ということになる。インディアン(ネイティブ・アメリカン)こそ、アメリカの祖先だろう。

ヨーロッパから「移住」してきた白人は、なぜこうも偉そうに大きな顔をしているのだろう?「偉い」とはどういうことなのか?単に文化が上だというだけなのか?そこには礼儀や人間としての思いやりなど影も形もないのか?

そんなことは、何もアメリカだけの問題ではなく、日本にだってそこらじゅうに転がっている状況ではあるが、こういう映画を見るたび、あるいは、日常生活の中でもこういうことを感じるたびに、社会の悪習に立ち向かう 「アラバマ物語」 のアティカスのような人物(相手の立場に立てる人間)は、まさにヒーローであると思うのだ。

※おまけ
バーダマン先生が、「この間は嘘ついてすみません」と。
最初に映画祭の日程について尋ねたときに、10月30日からと言ったことについてのお詫びなのだが、いえいえ、先生が悪いわけじゃありません。気にかけてくださって、大変恐縮ですという感じ。
【 2004/11/17/23/19/47 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

ストーンヘンジと力の線

Amazonから本が2冊届く。このごろペリカン便の配達が、いつも夜の9時頃、ご飯を食べてるときだったりする。なんか妙に恥ずかしいんだけど・・・。

今日届いた本は、久々の「BOOK PLUS」が1冊と、クリスマス用に買った洋書が1冊。ところが、 『A Christmas Carol』 じゃなくて、『A Christmas Coral (SpongeBob SquarePants)』というふざけたタイトルのその本、もちろんはじめから子供向けってことは承知だったけど、まさか塗り絵とは!

塗り絵と言っても、すでに水に溶ける染料が塗ってあって、付属の筆で水を塗って行くんだけど、これが結構はまる。水を塗っただけで、色が出てくるというのも魔法みたいで面白いけど、それをしていると何も考えなくていいというのが気分転換になる。子どもだけに遊ばせておくのはもったいない。結局一度に4枚塗った。<馬鹿です。でも楽しい!

ところで、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『花の魔法、白のドラゴン』を読み終えたが、この中でストーンヘンジと力の線(ストーンヘンジなど「力の地点」を結ぶ線が存在するという説がある)が重要な舞台となっていたのだが、何か、デジャヴを見ているような感じがした。

先日読んだばかりの、リチャード・フォードの 『銀の森の少年』 にも、全く同じことが出てきたからだ。フォードのほうは、ストーンヘンジとは明言しておらず、ストーンヘンジらしい所は、いくつも存在する場所シッテル(魔法の力が集まる場所。ここで神や王や魔法使いが集会をする)のひとつで、その中でも特に力の強いところとあり、そのシッテルとシッテルを繋ぐ道は、ルースディキーと呼ばれているといった具合だ。

このシッテルやルースディキーの存在は、動物(や魔法使い)にはよくわかるのだが、普通の人間にはわからないらしい。しかし、特に力の強いストーンヘンジのような場所は、鈍感な人間にも何かがあると思わせる力があるとか。今さら私がこんなことを書かなくても、ファンタジーやSFのファン、あるいは科学、または世界の七不思議などが好きな人には、よく知られている事柄だ。

というわけで、ジョーンズのほうでも、この魔法の力が集まるストーンヘンジで大団円が繰り広げられるというわけ。魔法使いから冥界の王、ドラゴンなど、有形無形の不思議な者たちが揃って出演、出血大サービスの大騒ぎという次第。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『花の魔法、白のドラゴン』/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
単行本: 566 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 徳間書店 ; ISBN: 4198619018 ; (2004/08/29)
出版社/著者からの内容紹介
<ブレスト>は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自力で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から<花の魔法>を受け継ぐのだが……。

一方、<地球>の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見ていたが、ある日、ロンドンのホテルから異世界に足を踏み入れ、事情がわからぬままロディを助けることになり……?冥界の王、燃えあがるサラマンダー、大地に眠る伝説の<白のドラゴン>……多元世界を舞台に、二つの視点から描かれた、波乱万丈のファンタジー。著者最新作にして渾身の最長編!


◆Amazonから

『A Christmas Coral (SpongeBob SquarePants)』/Golden Books ¥525
ペーパーバック: 32 p ; 出版社: Golden Books ; ISBN: 0307290557 ; Bk&Acces 版 (2001/07/01)

『姉の歌声を探して』 BOOK PLUS/リサ ジュエル (著), Lisa Jewell (原著), 山田 香里 (翻訳) ¥1050
単行本: 383 p ; サイズ(cm): 19
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048970453 ; (2004/11)
[ 内容 ]
わがまなな母と田舎で暮らすアナは突然、音信不通だった元スターの姉の自殺を知らされる。美人で悩みなどなかったはずなのに――謎を突き止めるためロンドンで過ごすアナは、姉の真実の姿と残された大きな愛を知る。
【 2004/11/16/23/46/42 (Tue) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

主人公はダメ男

アポロ13号に、部屋でゴルフの練習をして、物を壊したり、タバコの灰を散らかしたりするなと、口をすっぱくして注意したのだが、今見てみたら、PCのふたに焼け焦げがついていた。さっき、言ったばかりじゃないの!って感じで、マジで頭にきた。子どもより始末が悪い。どうするべきよ?このゴルフキチガイジジイは!

部屋の中で(しかも狭い!)、ゴルフのクラブを振り回すなど、言語道断な行いだ ということが、大人のくせに全くわかっていない。物を壊したり、あちこち変な方向にボールがいくってことは、下手ってことじゃないの?そんなに家の中でやりたければ、ゴルフ練習場が入るような、大きな家でも建ててくれ!って感じ。

そろそろ機嫌が悪くなる時期なので、何でも頭に来る。今読んでいる Toby Litt の 『Corpsing』 も、冒頭からむかついている。主人公が半端でなく嫌な男なのだ。「今でも惚れている」という別れた彼女が目の前で撃たれたというのに、それを見ながら拳銃の仕組みや銃弾が人体に入っていく過程を説明して、何になるのかと。

それはそれで、嫌なら飛ばして読めばいいのだが、自分も撃たれて昏睡状態が続き、目が覚めて彼女が死んだことを知らされ、初めて口にした言葉が、「彼女は何分くらい生きていたのか?」とか、「僕に何か言ってなかったか」とか・・・。

普通、死んだと知らされたら、悲しみでショック状態になるんじゃないのか?それも「今でも惚れている」彼女なんだから。なのに、平気の平左で真っ先にそんなことを尋ねるなんて、彼女は死んでも死にきれないだろう。しかも、そんな男に自分の全財産を遺してやったなんて!成仏できないぞ!

あーあ、こいつも自分のことしか考えない、自分勝手な男なのかと思ったが、原文だけでは勘違いしているかもしれないので、翻訳 『リリーからの最後の電話』 にあたってみたところ、訳者のあとがきにも、この主人公はダメ男であるとはっきり書かれていた。ハニフ・クレイシの 『ぼくは静かに揺れ動く』 とか、ベルンハルト・シュリンクの 『朗読者』 の主人公などを思い出して、やな気持ちになった。

世の中強い男ばかりじゃないし、優柔不断だったり、はっきりしなかったり(優柔不断と一緒か)、礼儀知らずだったり、弱音ばかり吐いているという男のほうが多いとは思うけど、実際の社会では我慢できても、愉しみで読んでいる小説の中でまで我慢する必要はないだろう。好き嫌いで判断してもいいと思う。

だったらさっさとやめればいいのだが、ミステリでこんな男が出てくるのも結構珍しいし、とりあえず撃った犯人くらいは知りたいというので、本筋には関係のないところは読み飛ばしながら、早いところ終わらせようと思っている。

しかしこの本、イギリスでの評判は良かったのだが、こうした評判てのは全くあてにはならないんだなあ。日本では、村上春樹を誰も批判できないなどというのも、評判があてにならないひとつの見本のようなものだろう。

そういえば、村上春樹がグレイス・ペイリーの2冊目をやっと訳したようだけど、私は1冊目で懲りているので、読まない。グレイス・ペイリーは原書も難しいと思うが、村上春樹の訳で読んでも、理解できないのは一緒だから。
【 2004/11/15/23/00/57 (Mon) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「マーリン」とは?

昨日、図書館で借りたダイアナ・ウィン・ジョーンズの 『花の魔法、白のドラゴン』 を読書中。これは、魔法使いマーリンが出てくる話だと内容説明にも書いてあったのだが、あら!これもまたとんでもない勘違い。うげげ!

そういや、「マーリン」とかぎカッコがついているのだから、よくよく考えれば、個人の名前ではないと気づいてもよさそうだが・・・。

魔法使いマーリンと言えば、 アーサー王の師である偉大なイスタリのマーリン のことで、アーサー王も好きだが、個人的にはマーリンのほうがもっと好き。「指輪」のガンダルフに並んで、私の中では「2大魔法使いスター」なのだが、てっきりそのマーリンかと思って楽しみにしていたら、なんと、全然違ってるじゃな~い?・・・残念!

この話の中の「マーリン」は魔法使いの役職名で、国に仕える魔法使いなのだが、「マーリン」職についている魔法使いが死ねば、また新しい「マーリン」が選ばれるというわけで、アーサー王のマーリンとは全く違うものだ。

「マーリンが恐るべき陰謀を・・・」などとあるので、たしかにアーサー王のマーリンは悪魔の血を引いているなんて話もあるから、さもありなんと思っていたのだが、あーあ、まただまされてしまった。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズは 『魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉』 くらいしか読んだことがないのだが、雰囲気はこれも同じような感じ。日本語訳の文体のせいか、 『ゴシップ・ガール』 とか 『プリンセス・ダイアリー』 でも読んでいる気分になってくる。非常にガーリッシュだ。しかも「マーリン」が、あのマーリンでないってことは、私好みのカッコいいヒーローものではないってことだ。御年70歳にもなるというジョーンズだが、「女の子」の心はいつまでも失っていないと見える。

で、あのマーリンの話でないのなら、もうやめようかとも思ったのだが、「外国語訛り(実際ドイツ人らしい)のある英語を話す図体の大きいアーノルド」というのが出てきたので、ちょっとシュワちゃんをイメージして(たぶん作者もシュワちゃんをイメージしたのだろうと思う)、主人公の女の子ではなく、このアーノルドを追ってみようかと。

実際は、早く「ドラゴンランス」が読みたいのだが、そっちに行ってしまうと、どんどん続きが読みたくなって、他はどうでもよくなりそうな感じなので、とりあえず先に片付けておかなくては。
【 2004/11/14/23/37/57 (Sun) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

ラグビー早大×帝京大─佐々木&菊池に握手してもらうの巻

◆ラグビー関東大学対抗戦「早稲田X帝京」 秩父宮14:00

早大が開幕5連勝!
ラグビーの関東大学リーグは13日、東京・秩父宮ラグビー場で対抗戦グループの2試合を行い、早大は42-17で帝京大に快勝し、開幕から5連勝となった。帝京大は2勝3敗。

<2004年度試合結果>

今年は9月のオックスフォード戦以来の観戦。観戦の出足が遅い。でももちろん、この後の「早慶戦」と「早明戦」のチケットは入手済み。

今日は試合後、早稲田のナンバーエイト・佐々木とスタンドオフ・菊池に握手してもらった。おととし、大ファンだった山下大悟に「握手してください」と言えなかったのが嘘みたいに、選手をわざわざ呼び寄せて握手してもらった。だんだん図々しくなってるかも。(^^;

でも、今年卒業したはずの山岡がいたのにはびっくり!結局卒業できず、だぶったのか・・・。もちろん試合には出なかったが、途中でもしかして出たりして?とドキドキしてしまった。中には5年生というのもいるからなあ。


帰りに、夕飯にはまだちょっと早いという時間だったので、途中にある図書館で暇つぶしをした。読まなければならないものがたくさんあるので、借りるのはやめようと思っていたのに、前回1巻目がなかった「ドラゴンランス」シリーズが揃っていたので、ついつい借りてしまった。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本も、まだピカピカの新品だったし、魔法使いマーリンの話で、これは読んでもいいかなと思っていたものだったので、ついでに借りてしまった。566ページという分厚い単行本だし、ほかの本に比べて、異常に行間がくっついてるし、ちょっとやそっとじゃ終わりそうにないので、また今月のブックックラブもばたばたになりそうな予感。

それに今回2冊だけ借りた「ドラゴンランス」が、ものすごく面白かったら・・・。考えるだけで、頭が痛い。「ドラゴンランス」は、最初のシリーズが最近復刊になったのだが、全部合わせると20冊くらいある。それが、それぞれ1冊2000円近い値段なので、たとえ面白かったにしても、とても全部など買えたものではない。

だいたい、出版元のアスキー儲けすぎ! <アイスウィンド・サーガ> シリーズの1作分を3分割したということにも、すごく腹を立ててるんだから。。。3冊いっぺんに出してくれれば、多少はそれも我慢してやろうと思うけど、1冊目が出たきり、うんともすんともない。続きは一体どうなってるのよ?蛇の生殺しみたいな真似はやめてくれ!って感じ。

どうしても読みたい場合は、せっかく原書を買ったのだから、それを読めばいいってことなんだけど、なんか1冊目を買ってしまったので、その後が気になって仕方がない。1作分だけでもまとまっていれば、それはそれでいいんだけど、1作の3分の1だけなんて、ひどすぎる! <と、アスキーに読者カードを送ろうと思っている。


〓〓〓 BOOK

◆図書館

『ドラゴンランス(1)廃都の黒竜』/マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン
単行本: 416 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757708424 ; 1 巻 (2002/04/26)
内容(「MARC」データベースより)
剣と魔法の世界クリンを舞台に、ハーフ・エルフの剣士タニス、魔術師レイストリンらの冒険者一行が、闇のドラゴン軍との戦いに巻き込まれてゆく。1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。

『ドラゴンランス(2)城砦の赤竜』/マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン
単行本: 320 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757708432 ; 2 巻 (2002/04/26)
内容(「MARC」データベースより)
一行はいったん故郷ソレースに戻るが、そこはすでにレッドドラゴン群の火炎に焼き尽くされた後であった。ドラゴン群の捕虜となり、奴隷鉱山に送られる一行は…。1987~88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。

『花の魔法、白のドラゴン』/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
単行本: 566 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 徳間書店 ; ISBN: 4198619018 ; (2004/08/29)
出版社/著者からの内容紹介
<ブレスト>は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自力で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から<花の魔法>を受け継ぐのだが……。

一方、<地球>の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見ていたが、ある日、ロンドンのホテルから異世界に足を踏み入れ、事情がわからぬままロディを助けることになり……?冥界の王、燃えあがるサラマンダー、大地に眠る伝説の<白のドラゴン>……多元世界を舞台に、二つの視点から描かれた、波乱万丈のファンタジー。著者最新作にして渾身の最長編!
【 2004/11/13/23/12/17 (Sat) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

「更新情報」変更&「BOOK PLUS」新刊情報

これまでの更新情報(メインサイト)のブログが非常に重たくて、閲覧も投稿も思うようにいかず、かなりストレスになっていたので取り替えた。ログインするたびに「危険」のサインが出てたし。

ブログ形式のものは、どこもだいたい重たいのだが、前のよりはましだろう。ライブドアのブログも、重たい、重たいと文句を言っていたら、以前より改善されたみたいだけど、気のせいだろうか?

<新・更新情報>


リチャード・フォードの『銀の森の少年』を読み終えた。それなりに面白く読めたとは思うが、やはりどうしても「指輪」と比較してしまうので、それに比べると穴が目立つ。

第一に、主人公ナブが危険な冒険をする必然性がない。「指輪」のほうは、指輪戦争のもとである力の指輪を「滅びの山」の火口に投げ入れなければ、冥王サウロンに世界は滅ばされてしまうので、どうしてもそこまで行かなくてはならない。

それだって、大鷲の王、風早彦グワイヒアが途中まででも運んでやればいいのになどと思うくらいなのだが、こちらは3つの「論理の種」を集めればすむわけだから、何もいたいけな少年少女や動物が、危険な旅をしなくてもいいじゃないかと思ってしまうのだ。いくら神に選ばれた少年だと言っても、種を持っている力のある3人の王(森、海、山)が、少年のところに来たっておかしくはないだろうに・・・。

などと考えてしまうと話は成り立たなくなるのだが、こんなふうに納得できない部分は多い。そういう点で言うと、「指輪」には穴がない。本当によく考えられ、詳細に作られていると、また新たに感心する。

それと、「指輪」の世界はトールキンの作り出したオリジナルの世界で、文明もまだそれほど発達していない。だから剣や弓、手作りの武器で戦うのもわかるし、不思議なものや生き物がいても、何の疑問もない。

しかし、『銀の森の少年』のほうは、車も走っているし、銃もある。ナブと生涯添い遂げることになっている少女ベスは、ジーンズまではいている。そして、作者は明らかに「地球」であると断言しているから、現在に近いこの地球上の出来事ということになる。

すると地球を作ったとされる善王アシュガロスは全知全能の神で、悪王ドレアグは悪魔か?と、妙に宗教的になってしまうので良くない。もっとも悪魔というのは、もともと天使であったわけだから、神とは同等にはならないのだが。

けれども太古の地球の話は、ほとんどキリスト教的で、何ら新しいところがない。ドレアグという存在が、「指輪」のサウロンのようなものとすれば、旧約聖書と『指輪物語』の合体といったところだろうか。

『指輪物語』を引き合いに出すのはフェアではないかもしれないが、どう見ても「指輪」を意識しているとしか思えないし、トールキンが「指輪」のベースにしたケルト神話なども含まれているようだから、比べたくなるのも無理のない話なのだ。

何よりまいったのは、作者が動物や自然が好きというわけで、そうした描写が異常に多いこと。自然の美しさは、どれだけ書いても言い尽くせないものがあるとは思うが、これはファンタジーであると同時に冒険小説でもあるわけだから、いちいちそれを語っていたのでは、なかなか先に進まない。そういった自然の描写が減ったなら、あっという間に終わってしまう冒険談だ。一方で、そうした描写が詩的で美しいとも言えるのではあるけれど。

ところで、ひとつ疑問がある。ここまで動物や自然を美化し、人間を悪役にしたからには、作者はベジタリアンなんでしょうね?ちなみに、動物の友だちになれる良い人間は「エルドロン」といい、これもまた「指輪」に登場する裂け谷のエルフ「エルロンド」のアナグラムかと・・・。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『銀の森の少年』/リチャード・フォード
文庫: 480 p ; 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102461019 ; (1995/06)
内容(「BOOK」データベースより)
愛情あふれるアナグマ夫婦に育てられた人間の子ナブは、銀の森の一員として成長した。彼は森の救い主として、金髪の少女ベスを伴い、賢く勇敢な動物の仲間と小妖精王国への冒険に旅立つ。不思議な宝ファラドーンを手に入れれば、森を破壊し動物たちを苦しめる"大いなる敵"に勝つ方法が分るのだ。人と自然との関わりを感動的に描き、生きることの喜びを感じさせる長編。


◆「BOOK PLUS」新刊情報

『姉の歌声を探して』 BOOK PLUS/リサ ジュエル (著), Lisa Jewell (原著), 山田 香里 (翻訳)
価格: ¥1,050 (税込)
単行本: 383 p ; 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048970453 ; (2004/11)
[ 内容 ]
わがまなな母と田舎で暮らすアナは突然、音信不通だった元スターの姉の自殺を知らされる。美人で悩みなどなかったはずなのに――謎を突き止めるためロンドンで過ごすアナは、姉の真実の姿と残された大きな愛を知る。

●次回刊行予定

『ルーカス』/著:ケヴィン・ブルックス 訳:林 香織
定価(税込):1050円
B6判
ISBN 4-04-897044-5-C0097
編:角川書店書籍事業部
【 2004/11/12/23/11/21 (Fri) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

『銀の森の少年』

この間テレビ(銭金)で、貧乏さんが作っていた「なんちゃって松茸ご飯」を作ってみた。松茸の代わりに、エリンギを入れ、永谷園の松茸のお吸い物で味付けするのだが、お!これはいけそう!と思って、一度ぜひやってみようと考えていたものだ。

今回は、お吸い物を1袋しか入れなかったので、ちょっと風味が足りなかったし、おしょうゆももっと入れれば良かったかなとも思ったが、そのあたりをもう少し改良すれば、「松茸ごはん」として十分通用する。本物の松茸使用の松茸ご飯の10分の1ほどの費用でできてしまうこのアイデアは、非常にグッドです!(^^;


さて、読書中のリチャード・フォード(くどいようだがイギリスの作家)の 『銀の森の少年』 だが、主人公のナブは、赤ん坊のときに銀の森に捨てられた人間の子どもで、アナグマのブロックとタラに育てられる。

銀の森は動物たちがきちんとした社会を作っており、長老とも言うべきフクロウが、ナブをここで育てることは、小妖精王(エルフロード)も認めている、新しい歴史の始まりであるとかなんとか・・・。

そんなこんなで、その新しい歴史の始まりの時が来て、ナブはエルフロードのもとに赴き、自分の使命を知るというところまで行った。

動物ものは好きだが、動物が主人公の話というのは、どれもこれも人間は邪悪なものとして描かれる傾向にあるようだ。これもまた例外ではなく、人間(アーキュー)は敵であるという設定のもとに描かれている。

この本がほかのそういった本と違うのは、森の動物たちと人間が、非常に密接な関係にあるということだろうか。人間との接触が頻繁にある。そして、エルフロードが語る、宇宙の始まりから天地創造、生命の誕生、善と悪の戦いといった物語が、 『指輪物語』 に酷似していることだ。

『指輪物語』での指輪にあたる「力」の象徴は、ここでは「論理の種」と呼ばれるもので、3人のエルフの王たちに授けられるのだが、これを悪の勢力が奪うという筋書きも、指輪戦争以前のことが書かれている 『シルマリルの物語』 などを読むとわかるが、やはり「指輪」にそっくりだ。堕落したエルフがゴブリンになるとか、悪の王が一度は追放されたが、次第に勢力を取り戻し、大々的な戦いになるなどというのも一緒。

おそらく、アナグマやウサギ、キツネといった動物たちは、「指輪」のホビットやドワーフなどという種族に相当し、長老格のフクロウは、ガンダルフなどの魔法使いといったところだろうか。やはり「指輪」を真似ているのかとも思うが、唯一違うのは、「指輪」ではのちに中つ国の王となる人間が、ここでは敵であるというところだ。

しかし敵であるはずの人間であるナブが、今後どういった役割を果たすのか、「指輪」と同様、のちには偉大な王になるのだろうか。そんな行く末が興味深いが、イギリスの森というのは、誰しもそんなような物語を考えずにはいられないような、不思議な力があるのかもしれないなと思う。やはりこの作家はアメリカ人ではないと納得する部分だ。
【 2004/11/11/21/00/57 (Thu) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)