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日刊知的ぐうたら生活

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総合英語(16)&第2回アメリカ南部映画祭(2)

◆総合英語(16)

今日のテキストは、「探偵小説」の成り立ちについてだった。最初の探偵小説は?とか、知っているようでも意外に知らなかったりするので、なかなか面白かった。テキストでは、さまざまな話題を取り上げているが、やはり文学関連は興味深い。のちのち参考にもなると思うので、その内容を書いておく。


サー・アーサー・コナン・ドイルが創作した、シャーロック・ホームズの話を、歴史上初の探偵小説と思っている人々がいるが、実は、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』が最初の探偵小説である。これは1841年に出版され、1887年に出版されたシャーロック・ホームズ初の物語『緋色の研究』よりもずっと早かった。

ポーの創作した探偵の名はオーギュスト・デュパン。物語の舞台はフランスである。これは、当時フランスが私立探偵のいる唯一の国だったためである。

標準的な長さの(短編でない)探偵小説が出版されたのは、1856年になってからで、ウォーターズの『ある刑事の思い出』というものであった。これは、ウォーターズという実在の警察官の実話のように書かれているが、実は全くのフィクションであり、ウィリアム・ラッセルという作家が書いたものであった。

物語そのものは探偵小説ではないが、小説に登場した最初の架空の探偵は、チャールズ・ディケンズの小説『荒涼館』のバケット警部である。

すでに他のジャンルで有名だった作家による最初の探偵小説は、ウィルキー・コリンズの『月長石』で、この小説の探偵はカフ警部補といい、当時実在した有名な探偵フォリー警視がモデルとなっている。またウィルキー・コリンズは、小説『名無し』で、本の中では重要な人物ではないものの、最初の女性探偵を創作した。


◆第2回アメリカ南部映画祭(2)

「ロング ウォーク ホーム」
The Log Walk Home (1990)
監督: リチャード・ピアース
出演: ウーピー・ゴールドバーグ, シシー・スペイセク, ドワイト・シュルツ
担当: ジェームス・バーダマン先生

バスの乗り方まで規制する人種差別に抗議して、1955年、アラバマのモンゴメリーで黒人たちによるバス・ボイコット運動が長期にわたっておこなわれた。それに基づいた作品。黒人のメイドは運動に参加し、徒歩であるばる勤務先の白人の家に通う。同情する白人の雇い主は気の毒に思って、車で送り迎えをはじめるが、しかし・・・。

<参考サイト>

アメリカ映画“南部もの”大全集
喜八ログ
allcinema「ロング・ウォーク・ホーム」

※この映画は、どちらかといえば実話に近いといえるだろうが、完全な実話ではなく、かといって全くのフィクションでもない。事実、実際にあった「バス・ボイコット事件」を元にして作られている。バーダマン先生は、こうした歴史的な映画を好んで選んでいるようだ。それも、必ず胸が熱くなるような類の映画だ。先生がこれまでに選んだ、「アミスタッド」や「グローリー」も、実際にあった話を元にしたものだし、どれも感動した。今回も例外ではなかった。

内容は、上の参考サイトを見れば詳細がわかるが、人種差別を描いた映画で(アメリカの歴史といったら、人種差別を抜きには語れないのだろう)、さらに男女差別も描かれている。差別への抗議は、人種から始まり、男女、民族、etcへと広がっていった。差別というのは理屈のない嫌悪感情だから、そもそも理不尽なのだが、こういったことが実際にもあったのだなと思うと、非常に憤りを感じるし、やるせない気持ちにもなる。

白人が黒人に「アフリカへ帰れ!」などと言うところがあるのだが、そもそもアフリカから無理やりつれて来たのは白人じゃないのか?そんなことを言うなら、白人もヨーロッパに帰ったら!ということになる。インディアン(ネイティブ・アメリカン)こそ、アメリカの祖先だろう。

ヨーロッパから「移住」してきた白人は、なぜこうも偉そうに大きな顔をしているのだろう?「偉い」とはどういうことなのか?単に文化が上だというだけなのか?そこには礼儀や人間としての思いやりなど影も形もないのか?

そんなことは、何もアメリカだけの問題ではなく、日本にだってそこらじゅうに転がっている状況ではあるが、こういう映画を見るたび、あるいは、日常生活の中でもこういうことを感じるたびに、社会の悪習に立ち向かう 「アラバマ物語」 のアティカスのような人物(相手の立場に立てる人間)は、まさにヒーローであると思うのだ。

※おまけ
バーダマン先生が、「この間は嘘ついてすみません」と。
最初に映画祭の日程について尋ねたときに、10月30日からと言ったことについてのお詫びなのだが、いえいえ、先生が悪いわけじゃありません。気にかけてくださって、大変恐縮ですという感じ。
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【 2004/11/17/23/19/47 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)