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日刊知的ぐうたら生活

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月別アーカイブ  【 2004年12月 】 

『わが心のディープサウス』

バーダマン先生の『わが心のディープサウス』を読んだ。さすが南部のネイティブだけあるなという感じ。やはり観光客とは目の付け所が違うんだろう。先生自身は長らく日本に住んでおり、この本を書いたときには「旅行」で訪れているのだが、旅行ガイドっぽくもなく、南部の作家が書いた小説でも読んでいるような感じになった。

それと個人的に、南部のこんな写真が見たい、あるいは、きっとこんな風景があるはずだと想像していた写真があったことが、非常に良かった。カメラマンのスティーブ・ガードナー氏も南部生まれなので、バーダマン先生とガードナー氏の、故郷に対する思いが共鳴しあっている感じがした。

先日の映画(「フライド・グリーン・トマト」)の時にも、南部料理についていろいろ話を聞いたが、バーダマン先生は実は食いしん坊なんじゃないだろうか。この本の中でも、食べ物のことがたくさん出てくる。アメリカの食べ物はまずいという先入観があるけれど、南部の料理はなんとも美味しそうだ。日本人にとっては単なる外国料理の一種だが、先生にとっては「おふくろの味」ということになるわけで、懐かしさもひとしおだろうし、思い入れも大きいのだろう。でも、私は結構気に入りそうだ。

ちなみに、翻訳の森本氏も早稲田の教授。バーダマン先生は日本語がペラペラだけれど(ちょっと怪しい部分もなきにしもあらずだが)、文章はやっぱり英語で書くんだな、と。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『わが心のディープサウス』 Lands&Memory 記憶の風景/ジェームス・M・バーダマン (著), スティーブ・ガードナー (写真), 森本 豊富 (翻訳)
単行本: 125 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 河出書房新社 ; ISBN: 4309267815 ; (2004/09/02)
<カバーより>
ブルースの魂と、ミシシッピを胸に──街に流れるベニエとチコリコーヒーの香り、川面にこだまする蒸気船の汽笛、そして果てしないデルタの平野は季節に鳴ると真っ白な綿花で覆われる──南部出身の二人が望郷の思いとともに描く、アメリカの中の異郷。
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【 2004/12/06/23/13/35 (Mon) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)