FC2ブログ

日刊知的ぐうたら生活

schazzie clubのホームページを移転しました⇒http://schazzie.wix.com/index
121234567891011121314151617181920212223242526272829303102

ジョン・アーヴィング原作映画

◆「The Door in the Floor」

ジョン・アーヴィングの『A Widow For One Year』(邦題 『未亡人の1年』 )を原作とする映画 「The Door in the Floor」 が、アメリカでは昨年の7月14日に公開された。日本ではいつになるんだろう?と思っていたら、「日本公開なし」だそうだ。なんで~!すごく楽しみにしていたのに!

ジェフ・ブリッジスとキム・ベイシンガー主演なのだが、主人公ルースの役がキム・ベイシンガーってのはちょっとねえ・・・という感じではあった。男優か女優のどちらかが人気の俳優だったら、日本でも公開されただろうか?もうDVDにもなっているので、せめてDVDくらいは日本でも出して欲しい。アメリカの公式サイトから買うと、字幕なしなんだろうな。日本では文芸作品はヒットしないと見て、字幕翻訳する人もいないのかなあ・・・がっかり。
【 2005/01/21/07/35/22 (Fri) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

マキャモン 『ブルー・ワールド』

「あたりがみんなブルーに変わるとき、世界が息を殺しているように見える。これがブルー・ワールドよ。・・・ブルー・ワールドは夜の入り口、でも怖がることはない・・・だってブルー・ワールドはまたやってくるんだよ、夜明けに、それは夜の出口なんだよ・・・」─(ロバート・R・マキャモン「ブルー・ワールド」)

マキャモンの短編集『ブルー・ワールド』を読了。表題作である最後の中編「ブルー・ワールド」は、やっぱり良かった。マキャモン自身も、短編が嫌いというより、苦手だと思っているらしい。

世の中に星の数ほどもある、つまらない短編集に比べたら、断然面白い部類だし、世間一般的に見ても、マキャモンの短編がダメだということはないでしょうと思うのだが、私個人の好みとしても、やっぱりマキャモンは長編だなと思う。最後の「ブルー・ワールド」は、それなりの長さがあるから、読み応えもあったし、感動して目頭が熱くなったほどだった。

厳格なカトリックの神父が、教会に告解に来たポルノ女優を好きになってしまい、聖職者にはあるまじき行為に走る。さんざん悩み苦しみながら、そのうち身分を隠して会うようになる。最後には自分の命を賭けて、連続殺人犯から彼女の命を守り通し、命だけでなく、彼女の精神をも地獄から救い出すという話。

厳格な神父であるがゆえに、「おお神様、罪をお許しください」などと思いながら、内心の激しい葛藤と戦っている様がおかしい。こんなときにキリストは一体どうしろと教えているのか?だが、聖書は、キリストも通ったであろうその時期を飛ばしてしまっているので、何の役にも立たない。

しかし、だんだん彼女に惹かれていくにつれ、彼女の生活に深く関わるようになり、神父自身もピアスをつけたり、クラブに行ったりするようになるのだが(自ら進んでというわけではないが)、こうした世俗の底辺にこそ、救うべき魂があるのだと気づく。

結局、厳格な神父だって男なんだから・・・と思っていたが、この神父、なかなかどうして意志が強く、最後の一線は絶対に越えない。シュワちゃんも顔負けのド派手なアクションを演じて彼女の命を救ったばかりでなく、見事に彼女を地獄から救い出し、幸せを祈って旅立たせ、再び厳格な神父へと戻るのだ。(拍手!)

こういうところがマキャモン的だと思う。善はあくまでも善で、その役を担った主人公は、必ずそれをやり遂げ、けして悪には染まらない。この作品の神父も、まさかそんな!といった強さを発揮し、最後まで善をつらぬく。ちなみにこの神父は、マキャモンの一番新しい作品『魔女は夜ささやく』の若い判事見習い(書記だったか?)のマシューを思い起こさせる。

それと、この作品には、これでもか!というくらいに悪態が並んでいる。通常、そういう言葉が頻出する作品はうんざりしてしまうのだが、これに限っては、むしろ痛快とさえ思えた。周囲が悪態だらけのところに、主人公の神父が「罵りの言葉は控えなさい」などと言うのが妙におかしく、それによって全体の品が保たれているといった感じだ。

そもそもホラー作家だから、連続殺人犯の恐怖もしっかり描かれているが、そこにコメディとロマンスの要素も加わっており、さらにアクションとドラマチックな結末というおまけもついて、とても面白い作品だった。しかも舞台はサンフランシスコで、生きているかのような流れる霧と、「ブルー・ワールド」という言葉のイメージが重なって、幻想的なイメージもかもし出している。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ブルー・ワールド』/ロバート・マキャモン (著), 小尾 芙佐 (翻訳)
文庫: 633 p ; 出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4167309386 ; (1994/09)
内容説明
マキャモン唯一の短篇集。映画を題材としたアンソロジー『Silver Scream』に収録された「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」をはじめ、雑誌やアンソロジーなどに発表された主な短篇が収められている。

なかでも「ミミズ小隊」は1985年度世界幻想文学大賞短篇賞を受賞した名篇として知られ、古風なSF/ホラー短篇を思わせる着想を迫真的でリアリスティックな現代的筆法で仕立てたパワフルな作品。テレビ・シリーズ《新トワイライト・ゾーン》の一エピソードとしてウィリアム・フリードキン監督により映像化もされており(邦題は「帰還兵」)、こちらも迫力の出来栄えである。

なお、本書の序文には同志たるホラー作家たちの名にまじって、レイ・ブラッドベリに謝辞が捧げられており、『少年時代』をはじめとする近年の作品に漂うファンタスティックな叙情が、ブラッドベリ直系であることがわかる。

※画像は原書 『Blue World』
【 2005/01/20/23/15/48 (Thu) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

久々にBOOK・OFF

うちの近くのBOOK・OFFは、マンガとかCDのコーナーが大きく、あまり文学の品揃えが良くない。特に外国文学は疎外されているという感じ。それでも今日は、E.L.ドクトロウの『ラグタイム』(絶版)の文庫を105円で見つけたので、とりあえず収穫あり。

この本は、邦訳はもう絶版なので、読むなら原書を買うしかないかと思っていたもの。ドクトロウは青山先生の授業でもやったが、特に好みというわけではない。でも、この『ラグタイム』は有名な本なので、一応読んでおくべきかと。

マキャモンの『ブルー・ワールド』(短編集なので、ちょこちょこ読んでいた)も、最後の表題作の「ブルー・ワールド」(中編)に入り、もう少しで読み終える。その代わり、ジェイムス・パタースンの『When The Wind Blows』が全然進まない。<パタースンには珍しく、導入部が面白くない。ファンタジー系に走ったせいか?

なんて言いながら、またスティーヴン・キングの『Dreamcatcher』も読むつもりでいる。キングはオタクで嫌になっちゃうなあと思いながらも、持っている本は片付けてしまおうという魂胆。

ところで、マキャモンの短編を読んでいて思ったのだが、マキャモンは自分でも言っているように、長編作家だと思う。短編は、たしかにホラーとしては面白く、恐怖そのものが描かれているものの、マキャモンの持ち味である善なるものが描かれていない。そういう意味では、「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」は、唯一善なるものが描かれていたと言えるだろう。

私は、マキャモンのそうした善なる部分が好きだから、やはり長編でないと、と思う。短編集の中の「ブルー・ワールド」は、普通の文庫本1冊ほどの長さがあるので、長編と言ってもいいくらいの中編である。なので、内心ほっとしているところ。

いずれにしても、読み手(私のこと)も長編が好み。今年は今までに買ったアメリカの作家の本を片付けようと思い、シオドア・スタージョン、デビッド・セダリス、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベックほか、アメリカ作家の短編集をあれこれ並べてみたものの、どうも読む気がしない。

なんでこんなに短編集ばかり買ってしまったかなと思うが、それを買った時には短編小説について勉強していたのだから、それなりに理由はあったのだが、どう考えても、やっぱり私は長編向きだ。勉強するには短編でも長編でもいいのだが、楽しみで読むには、起承転結のある、長い長いお話のほうが好きみたいだ。


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF

『ミッドナイト・ブルー』/ナンシー・A. コリンズ (著), Nancy A. Collins (原著), 幹 遙子 (翻訳) ¥105
文庫: 396 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 415020229X ; (1997/01)
内容(「BOOK」データベースより)
Tシャツの上に黒の革ジャン、懐には銀のナイフを忍ばせ、美しいその顔には常に瞳を隠すサングラス…彼女の名はソーニャ・ブルー。彼女には、人の目には見えぬこの世界の真の姿を見ることができた。この世界に重なって存在する「真世界」―そこは、吸血鬼、人狼、オーグルが人の身体をまとって闊歩する驚くべき世界だった。そして彼こそ、この「偽装者」たちを次々と倒してゆく、怖るべき力を秘めたハンターであった。英国幻想文学賞、ブラム・ストーカー賞受賞。

『ラグタイム』/E.L. ドクトロウ (著), E.L. Doctorow (原著), 邦高 忠二 (翻訳) ¥105
文庫: 399 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150408823 ; (1998/08)
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク郊外に豪邸を構える実業家のファーザー。しがない影絵師から映画王にのしあがるユダヤ系移民のターテ。人種偏見に憤り、テロリストに変貌する黒人ピアニスト、コールハウス。それぞれの人生を必死に生きる彼らとその家族を中心に、自動車王フォード、魔術師フーディニ、アナーキストのエマ・ゴールドマンら実在の人物を絡めて壮大華麗な物語を織り上げる。今世紀初頭の躍動期のアメリカを浮き彫りにする傑作。
【 2005/01/19/23/36/39 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

セミリタイア

テレビで「セミリタイア」についてやっていたのを見て、それもいいなあと思った。日本を脱出してハワイあたりで暮らせたらいいのになあ。でも考えてみたら、主婦には死ぬまでリタイアなんかないんだよねえ。

夫がリタイアしたら、逆に主婦は大変になる。朝から晩まで家にいられるわけだから。それを考えると、いいような、悪いような・・・。熟年離婚というのは、そんなところから起こるんだろう。

それに、アポロ13号はハワイなんかに行きたがらない。私はどうしても海外で暮らしたいんだけど、うちは食べ物から何から、夫婦の趣味や好みが全く違うので、世にも不幸な物語だ。

それに、ずっと今の超狭いマンションに住むなどと言うので、じゃあ、私は死ぬまで柔らかなベッドで寝れないのかと暗くなった。死ぬときになって、やっと病院のベッドに寝れたなんていうんじゃ、死んでも死に切れない。それに、今のところではソファーも置けないし、本棚も置けない。ましてや自分の書斎や仕事場など、夢のまた夢。あーあ・・・。それに、老後もずっと、1階のカラオケ騒音に悩まされなきゃならないわけ?

有名な女性作家なんかで、台所で本を書いたなんて人はいる。ジェイン・オースティンとか。でも、台所の広さが違うだろって!うちなんか、電子レンジを置く場所もないんだから。電子レンジなしで料理してる私って、もしかしたら偉いかも?

そりゃやりたいと思えば、なんでも、どこでもできるとは思うけど、言うは易し、行なうは難しで、作業が乗っているときに「めし~!」なんて言われたら、とたんにやる気がなくなるってものよ。

それより何より、ふかふかのベッドに寝たい!たぶん、硬い床に寝ているので、体を守るために、どんどん脂肪がついてくるんだ、きっと。だから痩せないんだよ。<屁理屈。(^^;


◆洋書の電子書籍を販売

電子書籍販売サイトの「電子書店パピレス」(http://www.papy.co.jp)が、洋書販売を始めた。マイケル・クライトンの小説からビジネス書、実用書、専門誌まで約1万6千点。ダウンロードしてパソコンで読むことができる。安いもので103円から。
【 2005/01/18/23/35/31 (Tue) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

虫の世界版「シャーロック・ホームズ」

『Trouble in Bugland』を読了。虫の世界版「シャーロック・ホームズ」だ。虫が嫌いな人は全然ダメかも。ホームズ役の名探偵マンティスはカマキリだし、ワトスン博士役のホッパーはバッタだ。他にも虫がたくさん出てくる。虫の世界という設定なのだから、当たり前だが。

これは、今すごく読みたいという本ではなかったのだけど、本が変形サイズで、どこに置いても邪魔になっていたので、しょうがなく片付けることにしたもの。これはこれで、「シャーロック・ホームズ」のパロディだと思えば面白いのだが、だったら、本家本元の『シャーロック・ホームズ大全』を読んだほうがよかったなあとも思う。

虫の世界の出来事は、理科的になかなかよく考えられていて、ほほう~と思う部分もある。子供向けではあるけれど、普段はあまり使わない、難しい単語も出てきたりもしたので、さらっと読めるかと思ったが、意外に手間取った。

しかし、やはり好き嫌いというのは大きいだろうと思う。私が大嫌いな「名前を言ってはいけないあの虫」とかが出てこなくて良かったなあと、読み終えてほっとした。途中でそんなのが出てきたらどうしようかと、本もしっかり持てずにいるというのは、どうにも落ち着かない。

どうせなら、虫ではなくて動物のほうがよかったのにとは思うが、動物がシャーロック・ホームズに扮しているものはたくさんあるだろうから、やっぱりこれは虫であるところがいいんだろう。

本家本元の「シャーロック・ホームズ」ではどうかわからないが、名探偵のカマキリよりも、助手のバッタのほうが活躍していて、本家もそうなのかな、と。近いうちに大全を読もう!


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Trouble in Bugland: A Collection of Inspector Mantis Mysteries (Godine Storyteller)』/William Kotzwinkle (著), Joe Servello (著)
ペーパーバック: 190 p ; 出版社: David R Godine Pub ; ISBN: 1567920705 ; (1996/09/01)
内容(「MARC」データベースより)
名探偵カマキリと食いしんぼうのバッタ博士は名コンビ。ある日、サーカスの花形、チョウのジュリアナ嬢がショーの最中に消えた。調査に乗りだした2人を待っていたのは血も凍る真実。しかも犯人の魔の手が迫ってきた!全5篇。

※邦訳 『名探偵カマキリと5つの怪事件』
【 2005/01/17/23/34/39 (Mon) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

『電話を切ったら・・・』

デリア・エフロンの『電話を切ったら・・・』を読み終えた。これは、メグ・ライアン主演の映画「電話で抱きしめて」の原作で、映画のノヴェライゼーションではない。

とはいえ、デリア・エフロンは、先日購入した本『Heartburn』の作者ノーラ・エフロンの妹で、この姉妹は、やはりメグ・ライアン主演の映画「ユー・ガット・ア・メール」などの製作に携わっているので、映画を念頭において、主人公は初めからメグ・ライアンのイメージで、といった雰囲気もある。

内容は娘と父親の話なのだが、その類は弱いから、もっと感動するかと思っていたら、全然だった。呆けてしまった父親をめぐって、あれこれあるのだが、父親が死ぬところでさえ、全然悲しそうではなかったし(変に泣かせようとするのも嫌だが)、拍子抜けした。内容が面白くないというわけではなく、思ったほどの共感を得られなかったといったところか。

それというのも、主人公は3人姉妹の真ん中で、姉と妹と毎日電話で長話をしている。私は長女で、下に弟しかいないので、そういう女だけの状態というのが、まるで想像がつかないのだ。それに、父親から毎日のように電話があるというのも考えられない。父親は無口なものだという先入観があるから、自ら受話器を取るなんて、という感じ。でも、寂しかったんだろうな、このお父さん。

ともあれ、姪姉妹を見ていてもわかるが、女が複数寄ると、かしましい。この小説もそのとおりで、ドタバタではないが、女同士のおしゃべりにあふれかえっている。その中に、父親の声がボソっと入ってくる。私は結構、この父親が好きなのだが、彼女たちは、そういう父親に大迷惑している。

もちろん、父親が死んで悲しくないわけではないのだが、女3人姉妹ともなれば、結束するとものすごく強くなって、泣いてなどいない。これってすごいなあと思う。逆に、それがうらやましくもある。姉や妹が欲しいと思ったことは一度もないが、親の死に目に、同性のきょうだいがいるというのは、きっと心強いだろうなと思う。悪口を言い合っていても、血のつながりは濃い。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『電話を切ったら…』
デリア・エフロン著・兼武進訳

出版社 飛鳥新社
発売日 2000.09
価格  ¥ 1,890
ISBN  4870314347
仕事一筋のジョージア、自由奔放なマディ、常識ハズレでお騒がせな父親の世話を押しつけられたイヴ。3人姉妹と父が織りなす人間模様を描いた、映画「電話で抱きしめて」の原作。97年刊の新装版。〈ソフトカバー〉

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1
【 2005/01/16/23/33/03 (Sun) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

土星の月

1月15日、杉並区にて優勝パレードを開催!─早稲田大学ラグビー部

雨でもやったんだろうか?と心配していたら、雨天の場合の準備もあったみたいで、一安心。いくら天候に左右されないラグビーだからって、こんな雨の中でのパレードは気の毒。

優勝報告会 『荒ぶる』復活!MOVIE を公開


◆土星の月タイタンに関する情報

ホイヘンスの切り離し完了、タイタンのお天気と七色の層の画像公開─Astro Arts
土星の衛星タイタンに探査機が初着陸 素顔明らかに─asahi.com
衛星タイタンに峡谷や湖のような地形 探査機が撮影成功─asahi.com

※タイタン
1655年、オランダの物理・天文学者ホイヘンスが手製の望遠鏡で発見した。土星の既知の衛星33個(探査船カッシーニが新たに発見した2個を含む)の中では最大で、直径は月の約1.5倍の5150キロ。上空1200キロを超える大気は窒素主体で、メタンが1~6%ほど含まれる。地表の気圧は地球の約1.6倍。太陽から15億キロも離れているため、地表付近の温度は零下179度しかない。液体メタンの海か湖があるとの見方もある。


上は高尚な天文学の世界の記事だが、これは何とも情けない我が家の惨状。アポロ13号のゴルフの練習のせいで、ズタズタにされた電気カーペット。いい大人が、ここまでやってしまうほど、ゴルフは人の頭をアホにしてしまうのか?

「新しいのを買えば?」と言うのだが、それって絶対に、なんかおかしいだろう。どう考えても違うだろう。新しい電気カーペットを買うとかっていうより、初めから50cm四方の人工芝でも買っておけば、よほど安上がりでよかったのに。って、そういうことでもない。そもそも、部屋の中でクラブを振り回すのが間違っている。言語道断な振る舞いだ。

子どもの頃、ゴルフは優雅なスポーツと思っていたが、これでは優雅もヘッタクレもあったもんじゃない。しかし、自宅に練習場(あるいは単なる庭でもいいが)を持てるような人しかやっちゃいけないと思うから、やはり部屋の中でしかできないような貧乏人のスポーツじゃないと思う。
【 2005/01/15/19/56/54 (Sat) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

「暗黒の塔」&「タリスマン」

キング&ストラウブの『Black House』を読み終えた。ホラー+ダークファンタジーという内容なのだが、この二人、オタクだなって感じ。それに、同じくこの二人の共著である『タリスマン』を読んでいないと、この世界にはなかなか入り込めない。さらに、キングの「暗黒の塔」シリーズまで出てくるから、この本だけでは、ちょっと無理がある。

なぜなら、後半はほとんどそういった前作の続きといった趣で、事前に『タリスマン』や「暗黒の塔」シリーズに関連していると知らなければ、何のことやら?という感じだろう。それでも理解できなくはないが、やはりこの世界の深いところまでは入って行けない。

とはいえ、ファンタジー=わけがわからない世界というわけじゃないのだから、これをファンタジーと呼ぶのはどうかな?とも思う。ファンタジーの要素もあるが、ナンセンスものの要素もあり、そこにスプラッターと狂気が混じった世界。怖いというより気持ちが悪いという世界で、最後にはいくつもの異世界が入り混じる。

この本では、邪悪なものの正体は何なのか明らかにされてはいないのだが、前作ではちゃんと書いてあるのだろうか?それに、善なるものの世界であるかのようなテリトリーとは何?と、気持ちが悪いという思いの次には、疑問ばかりが残る。前作を知らなければ、主人公のジャック・ソーヤーの不思議な力は理解できない。私も読んでいないので、なぜソーヤーがそういう立場にいるのか、完全には理解していない。それでも、日頃ファンタジーを読んでいる経験から、そういうものなんだろうなと思えるだけである。

邪悪な存在の根源が現れていないところを見ると、この先まだ続きを書くのかもしれないが、このオタク二人には付き合いきれない。一応ジャック・ソーヤーの使命はここで終わるのだが、さらにスーパー・ジャックとなって登場する可能性もありそうだ。

驚いたことに、この本にはバーナード・マラマッドの名が登場する。マラマッドの『ナチュラル』に言及しているのだが、最初はストラウブの趣味か?と思ったが、そういえばキングは野球好きで、レッドソックスの熱狂的なファンだから、野球のことが書かれた『ナチュラル』についての記述は、キング担当かも。

ディケンズの『荒涼館』(Bleak House)と、この『Black House』の共通点については、ディケンズを読んでいないのではっきりとは言えないが、単なる「似た言葉」でしかなかったようだ。そこまで期待したのが間違い。

この本は、キングとストラウブの、小説や音楽やマンガの好みがずいぶん反映された本だと思うが、よく知られたものならいざ知らず、そうでないものに関しては、いい加減にしてくれよという感じ。とにかく、余計な記述が多すぎるので、実際の登場人物なのか、小説やマンガの中の人物なのか、それを区別するだけでも大変なのだ。逆に言えば、いくら分厚くても、ストーリーに直接関係のない、飛ばせる部分が多いので、適当に読むことができる。読んだからといって、何も残らないけれど。

ところで、「新規の顧客しか大事ではない」というAmazonでは本を買いたくないので、近頃はSkysoftやbk1を見ているが、洋書はSkysoftのほうが安いということに気づいた。消費者はもっと賢くなって、自分が有利なように、あちこち利用するべきだなと思った。同じ買うなら気持ちよく買えるところのほうがいい。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『Black House』/Stephen King (著), Peter Straub (著)
マスマーケット: 658 p ; 出版社: Ballantine Books (Mm) ; ISBN: 0345441036 ; (2002/08/27)
内容(「BOOK」データベースより)
LA市警の敏腕刑事ジャックは、辞職してウィスコンシン州の田舎町に移り住もうとしていた。折しも町では、食人鬼フィッシャーマンによる少年少女誘拐事件が続発。事件の背後にある不可思議な現象を探るうちに、ジャックは、20年前に母親の命を救うために旅立った異界からの呼び声を聞くことに―。稀代の語り部コンビが『タリスマン』に次いで贈る畢生のダーク・ファンタジー。
【 2005/01/14/23/35/55 (Fri) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

『Black House』

「汚いな、この世の中はほんとに汚いな!」と思う今日このごろ。

うんざりして何もやる気にならないのだが、そんなときは、逆に邪悪なものを読もうというわけで、スティーヴン・キングとピーター・ストラウブの共著である 『Black House』 を読み始めた。キングはマキャモンとは違って、邪悪なものを書くほうが優れているし、マキャモンのように必ず善が勝つというわけでもないから。

冒頭は、なんだ、これは?という感じで、全く乗れなかった。出てくる名前が全て登場人物というわけでもないのに、やたら名前がたくさん出てきて混乱するし、場面展開も頻繁で、一体誰の話をしているのよ?という感じ。何と言っても、ストーリーには直接関係のない余計な話が多い。だからキングの本は分厚くなるのか。

この文体が、キング的なのかストラウブ的なのかよくわからないのだが、奇をてらっている感じがして、これもまた好きではない。キングは話題にもなるし、たまになんとなく読んでしまうのだが、この作品を読む限りにおいて、ストラウブの本は読みたいとは思わない。

とはいえ、先はどうなるんだろう?という好奇心は大いにかき立てられる。前作『タリスマン』では12歳だった少年が、警部補となって事件の捜査に関わるのだが、これがキングには珍しいヒーロータイプなので(おそらく、この人物設定はストラウブなのかもしれない)、とりあえず許せるかなといったところ。作者2人の趣味が出ているような余計なところは飛ばして、超特急で読書中。

ちなみにキングはずっとホラーだったが、ストラウブのほうは純文学思考らしい。キングも、最近は多少純文学にも言及するようになってはいるが。そこで、この作品にもディケンズの『荒涼館』などが頻繁に出てくる。ディケンズ好きと言えば、ジョン・アーヴイングが有名だけれど、キングもディケンズを読んでいるのかどうか・・・このあたりはストラウブの好みかもしれない。

というか、ディケンズの『荒涼館』の原題は『Bleak House』だ。キングとストラウブがこの本のタイトルを『Black House』にしたのは、どこかにディケンズとの共通点を持たせようとしたのだろうか。

それと、キングの少年時代は、家が貧しくてボローニャ・ソーセージのサンドイッチしか食べられなかったと、何かで読んだ記憶があるのだが、この作品にもボローニャ・ソーセージのサンドイッチが何度も出てくる。この部分は、間違いなくキングだろう。それほどボローニャ・ソーセージの記憶は、キングにとって切っても切れないものなのかも。三つ子の魂百までもだ。
【 2005/01/13/23/20/38 (Thu) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

ケヴィン・ブルックス 『ルーカス』

ブックプラスの新刊『ルーカス』を読了。マッカーシーの『越境』と併読だったが、やはり大きな差を感じる。比較するほうが気の毒とは思うが、たまたまそういう状況だったので、仕方がない。

マッカーシーの描く主人公の淡々とした「孤高さ」に比べると、『ルーカス』の感情たっぷり、思い入れたっぷりの自分勝手な主人公には辟易する。同じでもまた困るだろうが、こういう主人公を見ると、もう少し落ち着いて、静かにしてくれと思う。

主人公が出会う不思議な少年ルーカスは、どこかカール・ハイアセンの『HOOT』に出てくる少年を思い起こさせ、この静かな、だが決然とした少年の存在が、作品を救ったとも言えるだろう。悲しい結末は予想外だったが、この少年には大きな魅力があった。

人間の社会に、いつの世も存在する邪悪さゆえ、この結末以外にはありえないという絶望とともに、ある意味でルーカスもまた「孤高」であり、群れた愚かな人間の犠牲になったのだと悲しく思った。この汚れた社会では、「孤高」という言葉は、もはや存在すら危うい。

清く、正しく、美しくとは、社会に迎合せず、孤独でなければできないことなのかもしれない。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ルーカス』 BOOK PLUS/ケヴィン・ブルックス著・林香織訳
単行本: 358 p ; サイズ(cm): 19
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048970445 ; (2004/12)
[内容紹介]
イギリスの小さな島で繰り広げられる、少女と孤独な少年の運命的な出逢いと別れ。忘れられない青春時代の想い出がよみがえり心揺さぶられる、現代の癒しの物語。


◆Amazon

『Heartburn』/Nora Ephron ¥1167
ペーパーバック: 179 p ; 出版社: Vintage Books ; ISBN: 0679767959 ; Reissue 版 (1996/05/01)
[内容紹介]
完璧と思われた結婚生活の破綻をテーマに、おなかの皮がよじれるほど笑える小説を書くことなどできるだろうか? 映画『ユー・ガット・メール』の原作者でもあるノーラ・エフロンの手にかかれば、答えはイエスである。不義、復讐、グループセラピー、おいしい料理などが絶妙に組み合わさったこの小説で、映画『めぐり逢えたら』の原作者でもあるエフロンは、グレービーソースのできが小麦粉とバターで決まるように、コメディーのできは苦悩の描き方によって決まるということを実感させてくれる。

妊娠7か月目のレイチェル・サムスタットは、夫のマークが別の女性と深い関係にあることを知る。その女性が、「腕のように長い首と、すらりと伸びた親指のような鼻筋と、人目を引く美脚」の持ち主だとわかっても、何の慰めにもならない。だが、料理が慰めになることはある。レイチェルは料理の本を書いて生計を立てているのだ。そして、エフロンの描く元気いっぱいのヒロインは、マークを奪い返すべきか、大声でののしってやるべきか思案にくれながら、得意料理を披露してくれる。

『Heartburn』は、満腹感を与えてくれるマッシュポテトのように心を満たし、ふんわり膨らんだスフレのように軽やかな気分にしてくれる、ぜいたくなほど「おいしい」本なのだ。

『The Reading Group』の中で読まれている本
【 2005/01/12/23/48/58 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)