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日刊知的ぐうたら生活

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月別アーカイブ  【 2005年03月 】 

ニート (NEET)

ゴールデン街でバイトしている、教育学部(今年7年生)の土田君が、今話題になっている「ニート」としてインタビューされ、「spa」に掲載されたという。最初「ニート」とは「neat」のことで、「きれいな、こぎれいな、手際のいい、器用な、適切な」という、良い意味の言葉かと思っていたところ、実は 「Not in Employment, Education or Training」 の略語なのだそうだ。

ニートとは?

でも、土田君は一応まだ学生だし、バイトをして働いているし、作家になりたいという希望があるため就職をする気はないらしいが、執筆はしているらしい。だから、学術的・行政的定義である「学生でもなく、就業者でもなく、求職「活動」もしておらず、主婦(主夫)でもないという者をさす」ということには、微妙に当てはまらないような気がする。

実際、土田君はインタビュアーに、自分のやりたいことを熱く語ったらしいのだが、いざ雑誌が出版されてみると、出版社が欲しかった部分だけが抜き出されて、天声人語くらいの分量に削減されていたとか。

私は本人を知っているから、「働くという意味での社会参加に対する意欲を喪失し、または奪われている」といった定義には当てはまらない人物であると理解しているし、土田君をニートと言うなら、私もニートだろうと思ってしまう。ところが、私は給料もらえなくても、一応主婦という職があるので、ニートには含まれずにすんでいるだけの話だ。

土田君は、おしゃれなスキンヘッドとは程遠い、単なる坊主頭の素っ頓狂な子で、しかしながら、作家になりたいという意欲は強く持っている。たぶん雑誌に載せるのに、絵的に「ニート」っぽかっただけなんじゃないの?と思う。定義からして、彼が「ニート」とは全く思えないし。

ちなみに「ニートの4つの型」とは、

Ⅰヤンキー型
 反社会的で享楽的。「今が楽しければいい」というタイプ
Ⅱひきこもり型
 社会との関係を築けず、こもってしまうタイプ
Ⅲ立ちすくみ型
 就職を前に考え込んでしまい、行き詰ってしまうタイプ
Ⅳつまずき型
 いったんは就職したものの早々に辞め、自信を喪失したタイプ

となっているのだが、就職するしない以前の問題として、「希望するものがない・何をしたいのか分からない」という人が多いように思う。私の周りにも、そういう人は結構いる。人がやっていることを見て、「あなたはやることがあって楽しそうでいいですね、私には何もないので、生きがいもありません」などという人も。

「ニート」の話からは外れてしまうが、楽しみや生きがいなど、わざわざ他人が与えてくれるものではないから、自分で探すしかない。そんなことを言う人だって、必ず何かしら、これがしたいと思っていることはあるはずだ。何でもいいから、とりあえずそれをしたらいいじゃないかと思う。

それがすぐにはできないような難しいことならば、それを実現させるために、考えたり行動したりすることが、生きがいになってくるのではないかと思う。愚痴々々いってる間に、やりたいことの方向に向かっていったほうがいいんじゃないかと。

問題は、そんな単純なことで解決されることではないのかもしれないが、「何もやりたいことがないなあ」と考えられるほど暇だってことも言える。生きることに必死でいたら、きっとそんなことは考えもしないだろう。ともあれ、そういう人は、ある程度恵まれた環境の中で、「誰か」が「何か」を与えてくれるのを待っている、後ろ向きの人たちじゃないかと私は思う。

しかし、「ニート」とは、とどのつまりが前向きになれない人ということなんだろうか?だとしたら、土田君は全然「ニート」じゃない。

●参考資料
『ニート―フリーターでもなく失業者でもなく』/玄田 有史 (著), 曲沼 美恵 (著)
単行本: 271 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 幻冬舎 ; ISBN: 4344006380 ; (2004/07)
内容(「MARC」データベースより)
少子化が進む中、日本経済にも根深い影響を与え始めた、働くことにも学ぶことにも踏み出せない「ニート」と呼ばれる若者たち。やるべきことがわからず、社会の入り口で立ち止まる彼らの声なき声に耳を傾け、その背景を探る。
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【 2005/03/16/23/05/27 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)