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日刊知的ぐうたら生活

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月別アーカイブ  【 2005年11月 】 

エルモア・レナードと『遠い音』

明日から11日まで図書館が休みになるので、予約の本を取りに行ってきた。休みの期間分返却日が延びるので、休みが終わってからでも、今日借りても、返却日は同じ。取り置き期間も延びるから、どっちでもよかったのだが、今日返却しなくてはならない本があったので、ついでに取ってきた。

前にも書いた魔女の話「いたずら魔女のノシーとマーム」の2巻目が先に来てしまったので、図書館側は1巻目が来てからでもいいと言ってくれたのだが、上下巻というわけではないし、一応続きものではあるけど、2巻目を先に読んでも特に差し支えないだろうと思って、借りてきてしまった。差し支えがあるとすれば、こちらはクリスマスの話だということだ。

もう1冊のエルモア・レナードの本は、前からちょっと気になっていたもの。エルモア・レナードは有名だが、実は読んだことがない。著者略歴を見ると、なんとニューオーリンズ生まれではないか!南部の作家の一人だったんだ!

というわけで、これを機に他の本も読んでみるかな、と。そういえば、ニューオーリンズに行く途中の飛行機で観た映画『Be Cool』(ジョン・トラボルタ主演)は、エルモア・レナード原作だったっけ。結構面白かった。

さて、今日返却しなくてはならなかったのが、フランシス・イタニの分厚い本『遠い音』だ。実は、忙しさもあってなかなか読めなかったので、延長しようかとも思っていたのだが(冒頭では読むのをやめようかとも思った)、昨日までに半分、今日一気に半分読み、無事返却することができた。

冒頭であまり乗れなかったので、本当に中断しようかと思っていたのだけれど、これは無理しても読んでよかったなあと。いろいろと感想はあるが、お祖母さんが死んだところで、思わず涙した。結局お祖母さんの深く強い愛情は、最後に自己犠牲という形で完結したわけで、どんな状況でも、自己犠牲の精神には泣けてしまうという自分にまた気づいた次第。

耳の聞こえない世界についての感想や、戦争の悲惨さ、男女の愛について思うことはたくさんあるが、もっとも感動したのは、やはりお祖母さんの自己犠牲だ。この小説の中でのヒーロー(女性だが、あえてヒーローとする)は、このお祖母さんだろう。なんて強い人なんだろうと感嘆した。私にも「オショーネシー祖父さんの麻袋」(この意味は本を読めばわかる)が必要かも。

しょう紅熱で耳が聞こえなくなった主人公に、辛抱強く言葉を教えたのも、インフルエンザで生死をさまよう主人公を看病し、逆に自分の命を縮めてしまったのも、すべてお祖母さんの自己犠牲で成り立っている。お祖母さんがいなければ、主人公の人生はずいぶん違っていたことだろう。

主人公と夫との愛も美しいと思ったが、男女の愛は人それぞれだから、特に男女間の愛で感動することはめったにない。男女の別なく、深く強い愛情はあるものだし、人間としての愛は、男女間のときめきなど関係なく存在するものだろう。そういう愛情のほうが、個人的には心を動かされる。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『遠い音』/フランシス・イタニ (著), 村松 潔 (翻訳)
単行本: 526 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 新潮社 ; ISBN: 410590048X ; (2005/08/30)

出版社 / 著者からの内容紹介
音のない世界が、こんなにも豊かだったとは……。静寂の大地カナダで、戦争の世紀を生き抜いた聾唖の女性の半生を、実話をもとに力強く描いた感動作。


◆図書館貸し出し(→11/24)

『ママ、大変、うちにコヨーテがいるよ!』/エルモア・レナード (著), 高見 浩 (翻訳)
単行本: 206 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4047915025 ; (2005/07/30)

出版社 / 著者からの内容紹介
ハリウッドの丘に住む若きコヨーテ、アントワン。自由に森を駆けめぐる生活をこよなく愛しているが、飼い犬のバディと知り合ったのをきっかけに、二人の立場を入れ替えることに……レナード節健在の小気味よい童話。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
レナード,エルモア
1925年、ニューオリンズ生まれ。デトロイト大学卒業後、コピーライターを経て作家に。アメリカの裏社会を書かせれば超一流、滑稽な悪党たちを絶妙の筆致で描く、犯罪小説の巨匠。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)グランド・マスター賞を受賞。


『いたずら魔女のノシーとマーム〈2〉謎の猫、メンダックス』/ケイト ソーンダズ (著), Kate Saunders (原著), Tony Ross (原著), 相良 倫子 (翻訳), 陶浪 亜希 (翻訳), トニー ロス
単行本: 191 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 小峰書店 ; ISBN: 4338214023 ; 2 巻 (2005/09)

出版社 / 著者からの内容紹介
人間と仲良くなったノシーとマーム。でも牧師さんが捨て猫を拾ってからというもの、変なことが起こってばかり。二人のせいにされ逮捕されそうになるが、捨て猫メンダックスが魔女の女王のスパイで、いたずらはメンダックスの企みだとわかり……。


◆Amazon

Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ボルドー) ¥273
(Amazonギフト券 ▲¥273)
出版社: ; ISBN: B0009WHOLM ; (2005/07/11)
素材:ポリエステルキャンバス
仕様:しおりつき
サイズ:縦 約16cm x 横 約30cm(文庫版サイズ)
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【 2005/11/03/23/04/48 (Thu) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)