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日刊知的ぐうたら生活

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『A Redbird Christmas』

昨日やっと読み終えた、ファニー・フラッグの 『A Redbird Christmas』 。200ページほどの本だが、本筋の話が展開しはじめるのが、150ページあたりからという、ちょっと忍耐を要求される本。

『フライド・グリーン・トマト』 (翻訳は絶版!)同様、いかにも南部っぽい描写が楽しめるし、ファニー・フラッグの本には悪人は出てこないから、なんとなく安心した感じで読める。

でも、冴えない中年男(エルフに似ているなどと言われるが、けして「指輪」に出てくるようなエルフではない)の話かと思えば、骨がおかしくなっている女の子の話?でもなく、最後はそれらが全部ひっくるめられてはいるが、結局は鳥の話というわけで、推測がことごとくひっくり返される。

たかが鳥一羽でこんなに大騒ぎして・・・なーんて言ってはいけないんだ。これは「ちょっといい話」なんだから。みんないい人ばかりだし、この人が犯人?などと疑うのもダメ。そんなことで疑ったりしたら、あとで「私はなんて悪人なんだろう」と後悔する。あくまでも性善説でなければならない。

途中に、川向こうに住むクレオールの家族との確執が出てくるが、最後にはそれも丸く収まる。クレオールが出てくるところに南部らしさを感じるが、べつに相手はインディアンでも何でもいい話だ。

骨に障害がある女の子の手術をめぐって、町中が一丸となって大騒ぎになるのだが、そんなところは、バーバラ・デリンスキーの 『Three Wishes』 に似ている。スモール・タウンは、どこでも皆そんな感じなのだろうか。それとも、これこそサザン・ホスピタリティなんだろうか。

そういった精神は、本の冒頭から感じられる。シカゴに住んでいる冴えない中年男が、「ここにいたら今度のクリスマスまでには死にますよ」と言われ、アラバマに引っ越すわけだが、見ず知らずの男にも、住民たちは非常に親切に世話を焼いてくれる。でも、そういうのがうっとうしい人には、南部は向かないのかもねと思う。

『フライド・グリーン・トマト』もそうだったが、この本にも南部料理のレシピがたくさん出てくる。それもストーリーのうちだ。とても気になる「Polka Dot's Secret-Weapon Tomato Aspic」と「Happy New Year Black-eyed Peas」。
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【 2005/12/30/23/41/41 (Fri) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)