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日刊知的ぐうたら生活

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perfectの謎

カズオ・イシグロの『Never Let Me Go』が届いた。イシグロのこの本は、すでにいくつものバージョンがあって、その中で一番値段の安いものを頼んだのだが、版型のところに「perfect」とあるだけで、ページ数も何もわからない状態。一体これは何?出版元のVintageのサイトを見ても出ていないし、ここは勝負!と思って頼んでいたもの。

結局マスマーケット版の普通の本だったので、ほっとした。もしかしたら紀伊国屋のバーゲンで他の版が売っているかも・・・とは思ったのだが、どうしても「perfect」の正体が知りたかったのだ。

Amazonにはたまにそういう表示があって、何だかわからないので、買いたくても怖くて買えないということがあるから、今回正体が明らかになって良かった。にしても、なぜマスマーケットと書かないのだろう?

ところで、チャールズ・ブコウスキーの 『The Most Beautiful Woman in Town and Other Stories』 を読んでいるのだが、これって今さら私がどうこう言うまでもなく、スラング連発の本だというのは、皆さんご承知だと思うけど、スラングどころの話じゃない。もろに書いてるじゃないですか!という感じ。

ところが、スラング連発の小説はあまり好きではないのに、なぜかブコウスキーは憎めない。淡々とした語りがいいのだろうか?けしてエロ小説には思えないし、汚いとも思えない。

割と好みであるスティーヴ・エリクソンの、昔の彼女とのことを書いた新作でさえ、あまり好感が持てなかったというのに、これはどういうことだろう?そのあたりに、ブコウスキーの人気の秘密があるのかもしれないなと思った。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『Never Let Me Go』/Kazuo Ishiguro (著) ¥850
(★Amazonギフト券 -¥79)
マスマーケット: 出版社: Vintage ; ISBN: 0307276473 ; (2006/01/01)
Book Description
『日の名残り』『私たちが孤児だったころ』で高い評価を得た作家が送る、感動的な小説。心に残る友情と愛の物語の中で、世界と時間を巧みに再創造してみせる。

現在31歳のキャシーは、イギリスの美しい田園地方ヘールシャムの私立学校で、子ども時代を過ごした。そこでは子どもたちは外界から保護され、自分たちは特別な子どもで、自分たちの幸せは自身だけでなく、やがて一員となる社会にも、非常に重要だと教えられていた。キャシーはこの牧歌的な過去とはずいぶん昔に決別したが、ヘールシャム時代の友人二人と再会して、記憶に身をまかせることにする。

ルースとの交友が再燃し、思春期にトミーに熱を上げた思いが恋へと深まりはじめる中、キャシーはヘールシャムでの年月を思い返す。外界から隔絶された穏やかさと心地よさの中、少年少女がともに成長する幸せな場面を、彼女は描写する。だが、描写はそんな場面だけではない。ヘールシャルムの少年少女育成のうわべに隠れた、暗い秘密を示唆する不調和や誤解。過去を振り返ってはじめて、3人は自分たちの子ども時代と現在の生き方の真実が見え、それに対峙せざるを得なくなる。

『Never Let Me Go』は単純に見える物語だが、そこに徐々にあらわにされていくのは、驚くべき深さで共鳴する感情だ。カズオ・イシグロの最高作にあげられるだろう。
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【 2006/03/26/23/17/27 (Sun) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)

卒業おめでとう!

20060326215414
昨日は大学の卒業式だったので、ニートで雑誌にも出ちゃった6年生(あれ、7年生だっけ?)の土田君から卒業報告があった。せっかくなので、記念写真も載せておきましょ。頑張って卒論書いたんだものね。努力の甲斐あって、無事に卒業できて本当におめでとう!

ところで、DMXのみのやんの誕生日プレゼントを何にしようか迷って、さっきそれとなくメールで聞いたところ、ジョニー・デップの「ブレイブ」は観てないとのこと。よっしゃー!実はもうAmazonから発送されているので、持ってると言われたらどうしようかなと。

もし持っていたら、青山先生翻訳のボイルの『血の雨』と、マッカーシーの『すべての美しい馬』をプレゼントしようかとも考えていたんだけど、『血の雨』はもう絶版なので、どうしようかと思っていた。ジョニー・デップのDVDで大丈夫そうなので、良かった!

30日は自分の誕生日。そのあとスモーキン・ブギのライブ。それに土田君の卒業祝いもしなくちゃだから、飲み会はまだまだ続くなあ。Σ(T▽T;)
【 2006/03/26/21/54/15 (Sun) 】 moblog | TB(0) | CM(0)

エビピラフ

20060326154815
お昼はエビピラフでした。これにも私はホットソースかけちゃいます。
【 2006/03/26/15/48/15 (Sun) 】 moblog | TB(0) | CM(0)

ジョニー・デップ 「ブレイブ」

『The Jane Austen Book Club』を読み終えた。感想を書き始めればいろいろあるんだけれど、書くのもだるい。面白くないとか、ひどいとか、酷評するようなものでもないんだけど。逆に言えば、酷評できるくらいならまだ良かったかも。

でもこれって、別にジェイン・オースティンの読書会じゃなくて、何だっていいんじゃないの?オースティンの名前に惹かれて読んだけどさ、という感じなのだ。やっぱりオースティンの作品を全部読んでいなければ、深く理解することは難しいだろうと思うし。

要するにオースティンの作品にひっかけて読書会のメンバーの人生を語るわけだけれど、読んでいなくても大丈夫というくらいだから、はっきり言ってオースティンの作品の内容にはあまり関係ない。関係ないとはいえ、とりあえず話題にしているわけだから、これはあの本かとわかる程度には知っていないと、面白くないだろう。


さて、夜中にジョニー・デップ監督・主演の映画「ブレイブ」を観た。これは作品の存在さえ知らなかったのだが、作品によってイメージが変わるデップのことだから、これも最初はデップだとわからないくらいだった。

途中から観たのが残念だったけれど、最後は何とも切ない。でも、デップのルーツはネイティブ・アメリカンだとは知らなかったな。さすがにそれ系のスタイルが決まっている。絵的にも好みで、デップ映画の三大お気に入りの中に入るかも。

「ブレイブ」/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
Amazon.co.jp
ネイティブアメリカンの青年が、貧困の末、妻子を守るために、人間の死を撮影するスナッフ・フィルムへの出演を承諾。撮影までの日々を、家族との最後の幸せな日々にしようとする主人公の決心に、胸が痛くなる人間ドラマ。

ジョニー・デップが初めて監督&脚本&主演した本作では、自らのルーツであるネイティブアメリカンの世界を描いた。悲しいストーリーを美しい映像で描いた渾身の一作は、デップの魂のドラマと言えよう。娯楽の要素はないが、彼の芸術性、作家性がむきだしになった、ファン必見の1本だ。イギー・ポップ、マーロン・ブランドが共演。イギーは音楽も担当している。(斎藤 香)


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Jane Austen Book Club』/Karen Joy Fowler (著)
ペーパーバック: 304 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ISBN: 0141020261 ; (2005/01/18)

Publishers Weekly
ペン/フォークナー賞の最終候補となった前作『Sister Noon』に続く、ファウラーの5作目となる本書は、彼女の本領であるいたずらっぽい機知、ひねりのある登場人物たち、気の利いた脱線話に彩られているものの、これまでと異なるのは、実際のブッククラブの会員などに狙いを定め、「論議のお題」を作中の登場人物たちに提示させる、というような遊び心である。

月に1度、ジェーン・オースティンの作品を議論するために集まる5人の女とひとりの謎めいた男からなるプロットは、一見単純なのだが…。マリアンとブランドン大佐の結婚話や、シャーロット・ルーカスが同性愛者か否かなど、次々となされるオースティン作品に関する議論によって浮き彫りにされてゆくのは、むしろ議論を展開する登場人物たち自身の「内なるオースティン」、つまり自分たちがどのような人間なのかということ、である。あれこれコントロールしたがる独身女性ジョセリンにとってのオースティンは、優れた恋愛仲介人であり、孤独なプリューディーにとってのオースティンは最高の皮肉屋であり、レズビアンのアレグラにとっては陰険な階級社会の擁護者にほかならない。

高カロリーのデザートをかじったり、マルガリータをすすったり、妄想の世界にはまり込んだりしながら、ブッククラブでなされる彼らの会話は、あるときは鋭く、あるいは無意味で、また露骨であったり、愉快であったりと、ころころ変わる。オースティン同様、ファウラーもまた掟破りな機知に富み、聡明な人間模様の観察者なのである。同時にファウラーはポップカルチャーのいち愛好者として、人気ドラマ『Sex and the City』やリナックス(Linux)の話題、サンダンスのお祭り騒ぎなどを熱い文学談義にぶつけて台無しにしてみたりする。

21ページにもわたって費やされたオースティンの家族や友人、そして評論家などからの引用は、少々やり過ぎの感があるものの、ファウラーがその斬新な視点によって、多くのブッククラブ・メンバー、広い読者層を魅了することは間違いないだろう。
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【 2006/03/26/12/16/44 (Sun) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)