
昨夜、アル・ゴアの『不都合な真実』を半分読んだ。かなり大版の本なので寝ながら読めないというのがあって、結局明け方まで読んでしまったが、写真やグラフをたくさん使用してかなり説得力のある内容になっており、その現実から目を離せない。
いつも、この問題に無関心な人が多いのに驚くのだが、そういう人たちのほとんどが、自分には直接関係ない、自分が生きているうちは大丈夫と思っている。だから今現在の恋愛や、今日のテレビ番組の方がはるかに気にかかるわけだ。そして、こんな話は自分には関係のないことだから、興味もないし、退屈極まりないと思っていることだろう。
中には、温暖化は氷河期などと同じように自然現象なのだと今だに思っている呑気な人もいる。そういう人たちは知らないだけなのだ。こんなにも地球が傷つき、悲鳴を上げていることを。または、温暖化によって大気や海水が化学反応を起こし、生物がどんどん絶滅していることを。あるいは、知らないのに知っていると思い込んでいる最悪のパターンもある。
生物として人間だけが特別ではない。地球はそこに住む生物全てに等しく大事な星であり、そうした生命の連鎖によって、人間もまた生かされているわけだから、ある種が絶滅するということは、いつか巡り巡って人間にも絶滅の危機は訪れる。
唯一人間が特別なのは、自ら地球を破壊できることだ。誰かがではない。人間ひとりひとりが皆責任を負っている。地球が壊れていくのは、私の、そしてあなたの責任である。そういうことに気付いて欲しい。
ひとりひとりができることは小さいが、世界中のひとりひとりが何か一つでも行動をしたら、大きな効果があるはずだ。
今、自分には関係ないと思っている人たちは、「手遅れ」となった時、一体どんな思いをするのだろうか?あの時、意識してたった一つでも何かをしておけば良かったと後悔しても、後悔先に立たず。この美しい星は、我慢に我慢を重ねた結果、持ち堪えられずに滅びるのである。