パブリッシャーズ・ウィークリーによると、昨年のトレード版のペーパーバック売り上げの第4位に、コーマック・マッカーシーの『The Road』が入っている。その数は1,364,722部で、なんと100万部を超えている。マッカーシーとしては、初の快挙だ。
さらに、映画化された『No Country For Old Men』も、316,870部。『The Road』のほうがはるかに部数が多いが、これは『The Road』がいくつかの大きな賞を受賞したこともあるが、なんと言ってもオプラ・ウィンフリーの書評番組で取り上げられたことが大きいだろう。
孤高の作家マッカーシーが、ついにその名を世に知らしめた過程を見ることができて、不遇な時代を知る熱狂的ファンとしては、我が事のように嬉しい。