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日刊知的ぐうたら生活

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ハイトップのエアジョルダン?

読みかけだった、カール・ハイアセンの 『顔を返せ』 を読んでいたら、「ハイトップのエアジョルダン」と書かれた箇所があった。

エアジョルダン???

ハイトップというからには、スニーカーのことだろう。だったらエアジョルダンとは、ナイキのエアジョーダン のことだ。これが英語圏以外の本だとかというなら、とりあえず何のことかわかるし、ピエール・カルダンなんてのもあるから、表記などはまあいいかとも思うのだが、これはれっきとしたアメリカのミステリだ。

エアジョーダンのジョーダンとは、バスケットの神様、マイケル・ジョーダンのことだ。もちろん、作者のハイアセンは熟知しているだろうが、問題は翻訳家のほうだ。アメリカのミステリを翻訳しているのに、マイケル・ジョーダンもナイキも知らないんだろうか?と不思議に思った。知っていたら、絶対に「ジョルダン」などとは書かないはずだ。それに、ナイキのエアジョーダンが出たのは、マイケル・ジョーダンがかなり有名になってからのことだと思う。

そこで、同じく翻訳家の真野明裕氏が、「翻訳家は博識でなければ・・・」と言っていたのを思い出した。例えば、Martha's Vineyard という地名を「マーサのぶどう園」と訳してしまったりとか、知らないととんでもないことになる。いろんな雑学を、知らないよりは知っていたほうがいいに決まっている。

かくいう私も、当初は Martha's Vineyard が地名だとは知らなかった。そんな場所があることさえ知らなかったのだが、そういう私でさえ、ここでぶどう園なんかに行くのはおかしいぞと思うのに、訳している人は何とも思わないのだろうか?と首を傾げざるを得ない。

こうしたことは、内容に重大な影響を与える誤訳というわけでもないのだろうが、やはりイギリス人がアメリカの Martha's Vineyard という島に行くのと、国内の「マーサのぶどう園」に行くのとでは、かなり意味合いが違うだろう。時々そうした奇妙な訳に行き当たるのが、面白いと言えば、面白いのだが・・・。(^^;

重大な誤訳と言えば、第一にあげたいのは、ジェイン・オースティンの 『ノーサンガー・アベイ』 だ。最後の最後に、ヒロインとヒーローの年齢が間違っているのだ。原書でも確認したし、読んでいてもわかるのだから、一人の人が全訳していたら、絶対に間違えようがないと思うのだが、それより何より、あれだけ有名な古典なのに、なぜ今まで修正されないのだろう?と、そちらのほうが不思議。
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【 2004/11/03/20/50/27 (Wed) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)
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