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日刊知的ぐうたら生活

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『ナイトワールド』はヒーローものだった!

ホラーと思って読んでいた『ナイトワールド』。たしかにかなりスプラッターな場面もあって、怖いと言えば怖いのだが、結局これは、グレーケンという善なる存在のヒーローものではないかという感じ。

自分の務めはすでに終えたはずと思っていたグレーケン(『城塞 ザ・キープ』で)。しかし最後はやはり人類はグレーケンに頼らなくてはならなかったのだ。再び悪の存在ラサロムと対決するグレーケンに、ライアン神父や始末屋ジャックが協力していく。

感動的とも言えるラストでは、太陽の光があることが、もう当たり前とは思えなくなっている。グレーケンを始めとする人々の尊い自己犠牲によって、この世界は暗黒から守られたのだ。

これは、『指輪物語』とか『ドラゴンランス』にも通じるテーマだし、ホラーというよりファンタジーといってもいいんじゃないかという気さえしてくる。単に血まみれのホラーではなく、ちゃんと感動できるホラーだった。

人間が弱気になること、それが一番悪につけこまれやすい状況だということなのだが、とにかく諦めず、前向きに生きる姿勢が重要なのだということを強く感じた話だった。グレーケン、素晴らしいです。「指輪」で言えば、アラゴルンの役どころだろうか。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ナイトワールド(下)』/F・ポール・ウィルスン (著), F.Paul Wilson (原著), 広瀬 順弘 (翻訳)
文庫: 385 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594013716 ; 下 巻 (1994/03)
内容(「BOOK」データベースより)
太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。グレーケンは、ラサロムを滅ぼすための剣をふたたび手に入れるべく、仲間をルーマニアとハワイへ向かわせる。はたして、ラサロムが完全な成長を終える前に、剣を手に入れることができるのか?そして、太陽を失った「夜の世界」では、ラサロムとグレーケンの最後の決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。『ザ・キープ』『マンハッタンの戦慄』『触手』の登場人物が総登場するウィルスン・ホラーの集大成。
※画像は原書 『Nightworld』
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【 2006/02/20/23/59/38 (Mon) 】 読書と日常 | TB(0) | CM(0)
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